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研修雑談「コミュニケーションの基本は能力性の表現」
2021.11.6
研修でする雑談。
会話の掴み(つかみ)や会話を拒否されないテクニック(スキル)の一つ。
先日の「僕は神戸に住んでたんだけど、夜景ならビーナスブリッジがお勧めですよ。神戸に行ったら是非ビーナスブリッジ行ってみて」にもそのテクニックが隠れています。この部分「僕は神戸に住んでたんだけど、」これを「能力性」といいます。
能力性とは「これ以降の会話をするに値する能力や経験が私にはありますよ」と相手に伝えるテクニック。
例えば「僕は東京生まれなんだけど、夜景なら(神戸の)ビーナスブリッジがお勧めですよ。神戸に行ったら是非ビーナスブリッジ行ってみて」って言ったら(なんで東京生まれのあんたが神戸の場所を語る?)と怪しまれるとか拒否られるとか。
東京生まれの人ならこのような能力性の表現ならどうでしょう
「(僕は東京生まれだけど)長年の友人が神戸に住んでてさ、彼が言うんだけど、夜景ならビーナスブリッジがお勧めですよ。神戸に行ったら是非ビーナスブリッジ行ってみて」。
嘘を言わず能力性を表現することが会話やコミュニケーションや文書作成の秘訣です。
しかし(特に)日本人は能力性が苦手なんです。「私はこのことを語るにふさわしい能力がある」という能力性を”間違った謙虚さ”から言わない(言えない)ことが多い。
だから「準備不足ですが聞いてください」「専門ではないけれども、こんな話あります」「字が小さくて見えないかもしれませんがご覧ください」など、訳のわからない言い方をする人が多発します。
準備してから出直せ、専門家で(自信)ないなら語るな、字が小さいなら拡大して表示しろ!などと拒否られたり突っ込まれる人が多数になっちゃう。
これを日本人「粗品でございます症候群」と、僕は言ってます(笑)。粗品でございます症候群については、いつか雑談としてご紹介します。
おしまい。