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第12回 『OJTのポイント』

2014.4.19

今は市場の変化が激しく、一部の業界を除けば「俺の背中を見て育て」などとゆったり堂々と構えている状況ではありません。上司の役割は”その道の第一人者”という立場から、いかに”今の第一人者”を育て上げるかということであり、その上で経営やマネジメントに徹することではないでしょうか。

ある特定の第一人者の賞味期限は短くなり、今では現場や部下のほうが知識・マーケティング情報をよく知っているという状況も珍しくありません。しかし単に知識があるだけでは仕事ができるとはいえません。
だから部下や若手の新しい知識・感性・価値観を、仕事のパフォーマンスに結びつける人材育成手段として、仕事に密着しコストも余りかからないOJTが重要視されているのです。

OJTは日常の職場の中で個別指導を中心として進められるものですが、仕事を通した育成方法でさえあればOJTだと思われている場合が多いのではないでしょうか。
OJTは、たまたま気がついた時に注意や指導あるいは仕事の指示をすればよいといったものではありません。
OJTの最終目標は部下を育成し、それによって仕事の成果を向上させることです。そのために、計画的・重点的、科学的そして迅速確実に”背中を学ばせる”手法なのです。

つまりOJTとは、上司や先輩が部下や後輩に対して、仕事を通じて、職務遂行に必要な知識、技能、態度や問題解決力、対人対応力の向上および人間的成長を意図として、”計画的、重点的”に行う指導育成です。

ここで最もポイントとなるのは、”計画的、重点的”ということです。
OJTはその時々の状況で場当たり的に行うのではなく、期限を定め、目標レベルを明確にしておく必要があります。そして、向上させなければならないと思われる能力は数多くありますが、「あれもこれも」ではなく、特に重要なものを思い切って絞り込む。これがOJTのポイントです。

最後に、OJTは何のためにやるのでしょうか。それは最終的には、業務目標の達成のためです。

つまり、今年度(今期、ある一定の期間)クリアしなければならない課題を、部下の能力向上によって解決させるということです。
例えば、新規受注の拡大が課題だとすると、部下一人ひとりの現在のレベルを把握した上で、一人ひとりの育成目標を決めてOJTを実施し、その結果として課題の解決に結びつける姿勢が重要です。

必要に迫られての切実感のある目標は、部下にとっても効率の良いものになります。部下は業務目標を達成するために与えられた役割を果たさなければならないので、必然的にその役割を全うすることに真剣になるのです。そして、上司も日常の仕事を通して、部下を支援していくことができます。

弊社ではOJTについての研修やワークショップも行っていますので、お気軽にお問い合わせください。

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